中編 読書感想文の書き方(小学生向け)
~イノベーションカンパニー~株式会社Amita(アミタ)です!
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます!
改めまして、こんにちは!
生まれも育ちも浜松、浜松を愛して止まない岩瀬です☆
さて、今回は読書感想文の書き方(小学生向け)の続きを書いていきたいと思います。
前回は、
・ 感想文を書く目的
・ 国語の点数と読解力
・ 読書感想文を仕上げるのに必要なもの
上記3点についてお話させていただきました。
(詳しく知りたい方は、
コチラからどうぞ!→https://amita.link/blog/slug-687fded6bf2379316a389c7861cb25b1)
今回は、
子どもたちが取り出した抽象的な感情を大切にしながら、
読書感想文を完成させるために “書くための材料”には一体何が必要なのか?について
お話をしていきたいと思います!
と、その前に。
まず始めにこれだけは言わせてください。
読書感想文で求められているのは、上手い文章ではありません。
拙くても、自分の考えや気持ちを伝える力、表現力。これが一番大切なのです。
ということは、つまり。
子どもたちが感想として持った、
「楽しい」「悲しい」「むかつく」「可哀そう」・・・・
こういった感情は、自分の気持ちの核となる部分と言えますよね。
この部分をまず、掘り下げていくことから始めましょう。
まず、始めに「なぜ」そのように思ったのかを聞いてあげてみてください。
「どうしてそう思ったの?」と聞いてみると、子どもたちは素直にそれを表現してくれます。
それをそのまま紙に書いてもらってもいいですね^^
このプロセスの後、以下の質問を適宜してあげてみてください。
「一番好きな(嫌いな・あるいは怖いと感じる)シーンはどこ?」
「登場人物の中で一番好きな(嫌いな)人は誰?」
「同じ経験をしたことがある?」
(ある場合には、どのようなことを経験したのか?
(いつ・誰と・どんな場面で・どのようなことがあったのか)を
できるだけ具体的に答えてもらうと良いでしょう。)
「自分が登場人物〇〇〇だったとしたら、
どんな行動をとると思う?(何をしたいと思う?)」
そして、さらに、上記の質問に対して、必ず
「そう思うのはどうして?」という質問もプラスするのも大切です。
既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、上記の質問はどれも、
子どもたち自身のこれまでの経験を思い起こしてもらうための質問です。
他の誰でもない、その子が積み上げてきた経験と、その経験に基づいて
形成されてきた感情や考え方を掘り下げるための質問が前述した内容なのです。
低学年と中・高学年の2パターンに分けて例文を挙げてみますので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
(低学年) 課題図書例文
「雲がふわふわ浮いていました。プー子がその雲に
呼びかけると、雲はトナカイの形になって迎えに来て
くれました。プー子はその雲に乗ってお散歩しました。」
① まずは総合的な感想を聞きます。
「これを読んでどう思ったかな?」 → 「楽しかった」
「どこらへんが楽しいって思ったの?」→「プー子が雲に乗ったところー」
といった具合です。
② 次に、会話を楽しむような感覚で、何(誰)・どのような、といったことを質問します。
あなただったら、どうする?といった想像を膨らませる質問をしてあげるのも良いですね^^
こちらは「プー子がその雲に呼びかけると、雲はトナカイの形になって
迎えに来てくれました。」に対する質問例です。
「プー子はどんな雲の形をしてお迎えに来てくれたの?」→「トナカイだよ」
「あなただったら、どんな形の雲に乗ってお迎えにきてほしい?」→「ソフトクリーム」
「それはどうして?」→「ソフトクリームの雲だったらさぁ、アイス舐めながらお散歩できそうだから」
といった具合です。
③ ②でも少し触れましたが、「あなただったら、どうしたい?」
「どうして、そう思うの?(その理由)」といった質問をします。
こうすることで、物語を自分に置き換えて考えることを促すため、
お子様自身がその物語に親しみを持てるようになったり、より深く物語について
考えることができるようになったりします。
こちらは、「プー子はその雲に乗ってお散歩しました。」に対する質問例です。
「雲に乗ったら、どこに行ってみたい?」→「外国に行ったり、宇宙に行ったりしたい」
「どうして外国や宇宙に行ってみたいの?」→「どっちも行ったことがないから、
見てみたいって思ったの」
といった具合です。
これを感想文にすると、以下のようになります。
「私は、トナカイのプー子が雲に乗ったところが楽しいと思いました。
私がプー子だったら、アイスクリームの雲で迎えに来てもらいたいです。
なぜなら、ソフトクリームを食べながらお散歩ができると思ったからです。
私が雲に乗ったら、外国や宇宙に行きたいです。なぜなら、どっちも行ったことが
ないから、行ってみたいなと思うからです。」
お子様が小さいうちは、文章の書き方が分からないこともあるかと思いますので、
前述のような質問内容に基づいて、
「私は というところが と思いました」
「その理由は(なぜなら) からです。」 という風に、
穴あけにした文章を用意して、それをお子さんと一緒に埋めるのもいいかもしれませんね。
さて、次回は中・高学年の場合について、お話していきたいと思います!
お楽しみに!
本日のまとめ
〇 読書感想文で求められているのは、上手い文章ではなく、
自分の考えや気持ちを伝える力、表現力。
〇 「楽しい」「悲しい」「むかつく」「可哀そう」・・・・
といった感情は、自分の気持ちの核となる部分
〇 他の誰でもない、その子が積み上げてきた経験と、その経験に基づいて
形成されてきた感情や考え方を掘り下げるための質問 = 子どもたち自身のこれまでの
経験を思い起こしてもらうための質問は
・「あなただったら、どうしたい?」
「どうして、そう思うの?(その理由)」
〇 物語を自分に置き換えて考えることを促すことで、
お子様自身がその物語に親しみを持てるようになったり、より深く物語について
考えることができるようになったりする。
〇 子どもが小さいうちは、文章の書き方が分からないこともあるので、
穴あけにした文章を用意して、それをお子さんと一緒に埋めるなど工夫すると◎
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