後編 読書感想文の書き方(小学生向け)
静岡、浜松の皆様
~イノベーションカンパニー~株式会社Amita(アミタ)です!
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます!
改めまして、こんにちは!
生まれも育ちも浜松、浜松を愛して止まない岩瀬です☆
さて、今回も前回・前々回に引き続き、読書感想文の書き方(小学生向け)の続きを
書いていきたいと思います♪
前回は、低学年の読書感想文を作るためのプロセスについてお話させていただきました。
(【低学年】読書感想文の書き方について、詳しく知りたい方はコチラ
→中編 読書感想文の書き方(小学生向け)|真面目で面白いブログ更新中| あなたと未来を楽しく住ごすリノベーションカンパニー株式会社アミタ (amita.link))
さて、今回は中・高学年の読書感想文の書き方についてお話していきたいと思います!
前回の内容では、低学年の書き方ということで、お子様に質問して文章にするための内容を
引き出す、というプロセスについてお話させていただきました。
中・高学年も、踏むプロセスは低学年とさほど変わりませんが、質問内容や、集める材料は
より色濃いものになると考えていただけたらと思います。
それでは、さっそく見ていきましょう。
(例文1)
ミカは腹を立てた。親友だと思っていたナオコが、ミカの弟・ヒロユキの悪口を言ったのだ。
絶対に許すもんか。(中略)
(例文2)
下駄箱で靴を履き替えるために上靴を脱いでいる時、横からナオコがやってくるのが分かった。
ミカは気付かないふりをして、靴を下駄箱から取り出すと、脱いだ上靴を下駄箱に入れた。
「あのさ、」ナオコの声がした。一瞬、ナオコの方を見ようか迷ったが、
ミカは聞こえないふりをした。そのまま靴に足を入れ、歩き出そうとした時、ナオコがミカの手を
掴んだ。「放して!」咄嗟に、ナオコの手を振りほどこうと突き上げた拳が、ナオコの頬をかすめた。
ナオコは一瞬ミカに目をやると、黙ってその場から走り去っていった。(中略)
① まずは印象的だったシーンの感想を聞きましょう
学年が上がるにつれて、本の内容のボリュームも大きくなっていきます。そのため、
総合的な感想を聞いても、何から話せばいいのか分からず、ぼんやりとした答えしか
返ってこないことが多いように思います。
そこで、一番印象的だったシーンを聞いてみましょう。
この場面のここが印象に残ったと、答えてもらえたらしめたものです。
これが読書感想文書き出しの間口となります。
② なぜそこが印象的に感じたのか、具体的に書き出してもらいましょう。
前回、低学年を対象にした書き方のお話の中に「そう思うのはどうして?」という
質問もプラスするのも大切、と書きましたが、これは高学年になっても変わりません。
「なぜ」「どうして」と聞くことで、自身のこれまでの経験に照らし合わせることが
できるからです。加えて、登場人物の立場に立って考えることでより深みのある文章を
作り上げることができるようになります。
では、上記の例文1を参考に一緒に見ていきましょう。
例えば、弟・ヒロユキの悪口を言われて「絶対に許すもんか」というミカの言葉が印象に
残ったとします。その理由について、「兄弟の悪口を言われるのは、自分も嫌だし、
ミカの気持ちがすごく分かるから」と答えたとします。
ここで大切になってくるのは、「なぜ兄弟の悪口を言われるのは嫌なのか?」というところです。
もしかしたら過去にミカと同じことをされたことがあるのかもしれませんし、
あるいは、ミカと自分自身を重ね合わせ、想像してそう思ったのかもしれません。
今度はそれを、※具体的に書き出してもらいましょう。
※ 具体的にとは、いつ・どこで・どのような場面で・どのようなことがあったのか
(誰が・何を言った、あるいは、何をしたのか)。その時、私はどのように思ったのか、
どのような言葉を発し、どのような行動を取ったのか、のことを指します。
(子どもさんによっては、抽象的な答えが返ってくるかもしれませんので、その場合には具体的に
答えられるように、例)それはいつ?どこで?など、小分けに質問してあげると答えやすくなるかと
思います。)
③ 自分がもしその人物だとしたら、どんな行動をするか、書き出してもらいましょう。
ここでは、その人物の立場に立ち、自分だったらどう思い、考え、どのように行動するのか?に
焦点を当てます。
上記の例文2を参考に一緒に見ていきましょう。
ミカは例文1の腹立たしさから、ナオコの呼びかけに聞こえないふりをします。
その後、ナオコがミカの腕を掴み、それを振り払ったミカの手がナオコの頬に当たって
しまいます。ナオコはそれに対して、ミカには何も言わず、ミカを見てからその場を後に
しましたね。
ここでは2人の登場人物のやりとりが描かれています。
この人物たちはなぜ、このような行動を取ったのでしょうか?
ミカは悪口を言われたことを根に持っていて、まだナオコとは話したくなかったのかも
しれません。
あるいは、<また弟の悪口を言われるかもしれない>という不安な気持ちから、ナオコの
呼びかけに応えることができなかったのかもしれません。
一方、ナオコはもしかしたら、ミカに謝ろうと声をかけたのかもしれませんし、
はたまたミカがナオコを避けているように感じて、「どうして避けてるの?」とダイレクトに
聞こうとしたのかもしれません。
まずは、このように色々な角度から登場人物の心の動きを想像してもらいます。
その上で、自分がミカだったら、ナオコだったら、どんな行動をするだろう?と
考えてもらうのです。
そうすることで、感想文自体にその子のオリジナル性を持たせることができるようになります。
①~③を踏まえ、感想文を書くと以下のようになりますので、参考にされてみてはいかがでしょうか。
① 私は親友のはずのナオコに、弟の悪口を言われ、<絶対に許すもんか>とミカが強く思った
ところがすごく印象に残りました。
② 私も小学1年生の時、生まれたばかりの妹の顔を、近所の男の子に「サルみたい」と言われて、
すごくショックだったことがあります。<なんでそんなこと言うの?私にとっては、とっても
かわいい妹なのに!!>とすごく腹が立ちました。そして、すごく悲しくなったのを覚えています。
きっと、ミカも同じような気持ちになったのではないかな、と思いました。
③ しかし、どんなに怒れても、呼びかけられたときに知らん顔したミカもよくないと思います。
なぜなら、声を掛けた相手に知らん顔をされたら、やはり嫌な気持ちになると思うからです。
ミカが弟の悪口を言われて嫌な気持ちになったのと同じように、ナオコも嫌な気持ちになったんじゃ
ないかなぁ、と私は思いました。私がミカだったら、「なーに?」と返事をして、相手の言葉を待つと
思います。なぜなら、ナオコが声をかけたのは、ミカに謝ろうとしていたからかもしれないからです。
といったような形になるかと思います。
このように印象的に感じたシーンを複数個、書いてみても良いかもしれませんね。
<本日のまとめ>
〇 学年が上がり、課題図書の内容のボリュームが大きくなったら、印象的だったシーンの感想を聞く
〇 「どうして」印象的だったのか、具体的に考え書き出してみることで、自身のこれまでの経験に
照らし合わせることができ、より深みのある文章を作り上げることができる。
〇 自分がもしその人物だとしたら、どんな行動をするか書き出してみることで、感想文自体に
その子のオリジナル性をより持たせることができる。
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